こんにちは、スペイン語YouTuberのぶしーとです。今日は、メキシコの日常会話で頻出する副詞「Ya」の使い方を10のポイントで解説していきます。これをマスターすれば、もっと自然な会話ができるようになりますよ。
★ 記事を書いている人:のぶしーと(@Nobu_Spanish)
- 生まれも育ちも日本の29歳
- 18歳からスペイン語を学び始め、学習歴は11年以上
- DELE C2合格(2021年11月試験)
- 日西通訳としてメキシコで2年以上の勤務経験
- スペイン語学習者向けYouTubeチャンネルの登録者数は7,509人
- 始めて1年間でTwitterのフォロワー数、3,250人到達
副詞「Ya」の意味は「すでに」…だけではない!

副詞の「Ya」って、英語のAlready(すでに)に対応する単語だよね?



そうだね。でも「Ya」にはいろいろな意味があって、ざっと数えても10通りの使い方があるよ。



10通り!そんなにあるなんて聞いてないし…。覚えられるかなぁ?



例文と一緒に教えるから大丈夫!まずは基本の意味から見ていこう
❶Ya (already)「すでに/もう」
Ya terminé mi tarea.
私はすでに宿題を終えました。
「Ya」の最も基本的な使い方の一つは、英語の「already」の意味での使用です。何かのアクションがすでに完了したことを示す時に使います。例えば、「Ya terminé mi tarea」は「私はすでに宿題を終えました」という意味になります。
❷Ya veo (I see)「わかった/なるほど」
Ah, ya veo por qué te gusta este restaurante.
ああ、このレストランが好きな理由がわかったよ。
「Ya veo」は、英語の「I see」や日本語の「なるほど」に相当する表現です。相手の言っていることを理解したと示す時や、新しい情報を得たときに納得の意を込めて使います。
例えば、説明を受けた後や、新しい事実を知ったときに「Ah, ya veo」と言って使用することができます。会話例を見てみましょう。



Me cambié a un departamento más cerca del trabajo.
職場の近くに引っ越したんだ。



¿Ah, sí? ¿Dónde?
え、本当?どこに?



En la colonia Roma.
ローマ地区だよ(メキシコシティにある地域名)。



Ah, ya veo. Esa zona es muy conveniente.
なるほどね。あのエリアはとても便利だよね。
❸Ya no (No longer)「もはや~ない」
Ya no vivo en la Ciudad de México.
もうメキシコシティには住んでいません。
「Ya no」は「もう…ない」や「もはや…ない」という意味で使います。何かが以前はあったが、現在はその状態が変わっていることを示す際に使用されるフレーズです。例えば、「Ya no vivo en la Ciudad de México」は「もうメキシコシティには住んでいません」という意味になります。これにより、過去と現在の変化や違いを表現することができます。
❹Ya voy (I’m coming)「今行くよ」
¡Espera un momento, ya voy!
ちょっと待って、今行くよ!
「Ya voy」は「今行くよ」や「すぐに行くよ」という意味で使います。誰かがあなたを待っているか、あなたに何かを要求しているときに、その要求に応えてすぐに行動することを示す際に使用されるフレーズです。
例えば、家族や友人が出発を急かしているときや、ドアのノック音に応答するときなどに「¡Espera un momento, ya voy!」と言うことができます。これは、相手に「すぐに行くので、少し待ってて」という意思を伝える表現です。会話例を見てみましょう。



¡Nobucito! ¿Estás listo? Vamos a llegar tarde.
のぶしーと!準備できた?遅れるよ。



¡Un segundo, ya voy!
ちょっと待って、今行くよ!



¡Apúrate!
急いで!



¡Listo, vámonos!
準備できた、行こう!
❺Ya (Now)「今/今すぐ」
Ya es hora de irnos.
もう出る時間です。
「Ya」はスペイン語の中で「もう」や「すでに」という意味で英語の「already」のようによく使われます。一方で「今」や「ただ今」といった意味、つまり英語の「now」のように使うときもあります。
特に、何かのアクションや状況が即座に起きる、またはすでに起きていることを強調する際にこの用法が見られます。例えば、「Ya es hora de irnos」と言うと、「もう出る時間です」という意味になります。このような文脈での「Ya」は、緊急性や即座の対応を強調する時に使われることが多いです。
あまり知られていないけど便利な副詞「Ya」のパターンを学んでいこう!
❻Ya (Future)「近い未来の話をするとき」
No estoy seguro de si vendrán a la fiesta, ya veremos.
パーティーに来るかどうかわからない、様子を見ましょう。
「Ya」は未来の文脈でも使用されます。この場合の「Ya」は、特定の未来の事象が発生することを示唆する際に使われることが多いです。しばしば、確定的でない未来の出来事や、未来の予測、期待などを表現するときに使用されます。
例えば、「No estoy seguro de si vendrán a la fiesta, ya veremos」という文は「彼らがパーティーに来るかどうかわからない、時が経てば分かるだろう」という意味になります。このような場合の「Ya」は、未来の不確定性や期待を伝えるのに便利です。
❼Ya mejor (Might as well)「〜した方がいい」
Ya mejor pido una pizza si no hay nada en el refri.
冷蔵庫に何もないなら、ピザを頼むほうがいいかも。
「Ya mejor」は「それならば…した方がいい」という意味合いで使用されるフレーズです。何かの状況や選択に対して、最も適切または理にかなった選択肢としての行動を提案するときに用いられます。
例えば、「Ya mejor pido una pizza si no hay nada en el refri」という文は「冷蔵庫に何もないなら、ピザを注文した方がいい」という意味になります。このように、「Ya mejor」は、ある状況での最も合理的な選択や行動を強調するための便利な表現です。
❽¡Ya qué! (Oh well)「しょうがない」
Perdí el camión, ¡ya qué! Tomaré el siguiente.
バスを逃した、しょうがない、次のを待とう。
「¡Ya qué!」は「しょうがない」「仕方がない」といった感じの日本語の表現に近いフレーズです。予期しない状況や不都合、失敗などに直面したとき、それに対する受け入れの態度や諦めの感情を示す際に使われます。
例えば、「Perdí el camión, ¡ya qué! Tomaré el siguiente」という文は「バスに乗り遅れた、仕方がない。次のバスを待つよ」という意味になります。
❾Ya que (Since)「〜なので」
Ya que estás aquí, vamos a comer juntos.
こちらにいるのであれば、一緒に食事しましょう。
「Ya que」は「〜なので」「〜だから」という意味で、ある事実や理由を基にして結論や結果を導き出すときに使用される接続詞です。このフレーズは、前提や原因を示すための便利なツールとして使われます。
例えば、天気が悪いために外出を避ける場合、「Ya que está lloviendo, me quedaré en casa」というように「雨が降っているので、家にいることにする」と表現します。このように、「Ya que」を使用することで、特定の状況や事実に基づいて行動や判断を説明することができます。
➓¡Ya! (Stop)「もうやめて!」
¡Ya! Dejen de pelear
もうやめて!喧嘩をやめなさい!
「¡Ya!」は、誰かの行動や言動を中止させたいときに使われる短くて強い命令のフレーズです。日本語での「もうやめて!」や「それ以上言わないで!」に近いニュアンスです。特に議論や喧嘩、または望ましくない行動を止めさせる際に効果的に使用されます。
例えば、子供たちが喧嘩している場面で、親が「¡Ya! Dejen de pelear」と言うことで、「もうやめて!喧嘩をやめなさい!」という意味になります。この「¡Ya!」は、緊急性や即座の対応を要求する状況での強い命令や要請を伝えるのに役立ちます。
今日のまとめ
スペイン語の「Ya」は多彩な意味で使われます。日常の中で「もうやめて!」から「なので」まで、様々な状況でこの言葉に出会うでしょう。メキシコでの会話に「Ya」を上手く取り入れることで、より自然なコミュニケーションが可能になるでしょう。
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