私事ですが、2024年9月8日に会社を辞めて、独立しました。
「辞めた」といっても、それまで業務委託という形で仕事を請け負っていたため、肩書は相変わらず「個人事業主(フリーランス)」です。(仕事量は一定だったため、給与額はだいたい毎月決まっていました)
肩書きは変わらない。ですが、心境は大きく変わりました。
仕事を辞めた翌朝からいつ・どこで・何をするのか…すべては自分次第。
ちょっと待て。これって、最高じゃないか…?
…そう思ったのも束の間、心の奥深くがズーンと重くなったのを感じました。

この記事は、独立を決意するに至った僕の体験談です。あなたが独立や起業を考えた際に、直面するであろう不安の正体について説明します。
さらに、最後まで読めば、あなたが自分でさえも気づいていない自分の魅力を見つけるヒントを得ることができるでしょう。
この記事は、こんな方にオススメ!
- 自分の強みや魅力がわからない方
- 独立、起業したいと思っているけど不安で二の足を踏んでいる方
- スペイン語を使って何か始めたいけど、何をすればわからない方


(YouTube: のぶしーと)
「不安」の正体とは?


先に結論からいいます。不安の正体は「なりたい理想の自分」と「現状」との間にあるギャップです。
「おいおい、いくらなんでも単純化しすぎだろ」
そう思った方もいると思いますが、少なくとも僕はそう感じています。
なぜなら、安定・安心の会社員のときから漠然とした大きな不安を感じていたからです。
このまま他の人と同じように働き続けていいのかな?
尊敬できる先輩社員がほとんどいない。この環境で成長できるのかな?
20代のときに同じようなことを感じていた方は多いのではないでしょうか?
つまり、会社員だろうが、個人事業主だろうが、不安なときは不安なんです。人間だもの。
しかし、あのとき感じていた将来の不安は、バタバタと過ぎていく日常の中で少しづつ薄まっていき、いつしか「変わらなくていいや」という無気力な考えに至ります。
要するに、この現象は「なりたい理想の自分」がぐぐーっと下方修正されて「現状」に近づいたってこと。だから、不安が減った(ように感じる)。
そういう現状に対して「大変満足してます!」と笑顔で言える人がどれだけいるでしょうか?少なくとも、僕が会社員をしていた頃はとてもそんな風には言えない心境でした。
当時の僕のように、おそらく多くの社会人が「少しばかりの不安と少なくない不満」をもって、日々一生懸命働いているのだと思います。



そもそも、不安が少ない環境で働くのって悪いことなの?



そんなことないよ。不安が少ない、安定した環境を望む人もたくさんいる。でも、なりたい自分を下方修正している分、成功している人を見て妬んだり、自己嫌悪に陥ることもあるから注意が必要だね。
◎結論
不安の正体は「なりたい理想の自分」と「現状」との間にあるギャップ。理想の自分を下方修正すれば、不安は一旦減る。しかし、妬みや自己嫌悪には要注意。
安定した給料をもらっても拭えない「違和感」


ここまで読んで「上から目線でダラダラと。お前は何様のつもりだ!」と怒り心頭の方もいらっしゃるでしょう。
たしかに僕は、数億円を稼いでいるような成功者でもなければ、周りの人が羨むような輝かしい経歴ももってはいません。
- 偏差値50未満のFラン大学卒。
- 英語の勉強に挫折して「外国語コンプレックス」を持っていた。
- スペイン語の勉強を始めたら、巻き舌すらできない自分に絶望した。
- 立候補して参加したスペイン語のスピーチコンテストに2回出場して入選すらできず。
- スペイン語の勉強を5年以上してメキシコで就労経験も積んでいたくせに、DELE B2に2回も落ちた。
こんなやつが会社員についてどうこう言えるような立場ではないのかもしれません。
しかし、一つだけ聞かせてください。
「あなたは何のために生きているんですか?」
本当は「なりたい理想」があったんじゃないんですか?今も、その理想を諦めきれていないんじゃないですか?
僕自身、何度も「なりたい自分」をスルーして、他人が望む「安定した環境」に安住してきました。たしかに、給料は安定した。母も喜んだ。
でも、心では強烈な違和感を感じていました。「…こんなはずじゃなかったのに!」
そうこうしている内に、もう30歳。
「決断しない」という決断をし続けた代償がこれです。過ぎた時間は決して戻ってきません。
あなたがもし現状に「違和感」を感じているのであれば、それは何かを変えるべき合図なのかもしれません。



この「違和感」って具体的にどんな感じ?



色々なパターンがあると思う。僕の場合は、同僚と飲みに行っても虚無感を感じたり、気づいたら会社のグチを言うようになっていた。
これが「合図」だった。
あるとき「ハッ」と気づいて「何かを変えないといけない!」と強烈に感じたんだ。
あの青年は、なぜ山梨からわざわざ会いに来てくれたのか?


2023年12月初旬、かねてよりお世話になっているスパニッシュ・オンラインの大塚代表からお誘いいただいて、「スペイン語を活かして働く方法」というタイトルでプチ講演会をさせていただきました(大塚さん、いつもありがとうございます!)
上の画像がそのイベントで使用したプレゼンの一部です。偉そうに働き方や場所でランクづけしています笑。個人の意見ですので、異論は認めます…
注目ポイントは「起業」。当時の僕は、Cランク(条件と努力次第で可能)と評価しました。
本音をいえば、本気で自分で挑戦していない分野だったので、適切な評価の仕方がわからなかっただけでした。
イベントをなんとか終えて、希望者と懇親会に行きました。
そこでの印象的な一幕をシェアします。



来ていただきありがとうございました。今日はどちらからいらっしゃったんですか?



20代前後の学生:山梨から来ました。



山梨から⁉︎まさか、このためだけに?



他にも用事はありましたけど。のぶしーとさんに会いたかったので。
当時の僕は自信喪失気味だったので、本気で驚きました。そしてこう質問しました。



他にも有益な情報を発信している人がたっくさんいるのに、なんで僕のことをフォローしてくれてるの?



のぶしーとさんのSNSの投稿を見てると「この人、本気だ…」って伝わるんです。だから、ですかね。
このとき顔には出せなかったのですが、めちゃくちゃ感動しました。
「届いていたのか!!しかも山梨まで!!!」
そこでハッと気付かされました。
僕はいつも有益な情報を、YouTubeやX(旧Twitter)で発信するよう心がけてきました。
輝かしい肩書きもない、カリスマ性もない、つい見惚れてしまうような美しい容姿をしているわけでもない。
そんな僕が唯一できることが「有益な情報をシェアすること」だと思って、それまで突っ走ってきました。
でも、僕の眼前に、情報ではなく「熱意」を受け取って、わざわざ山梨から東京まで出てきてくれた青年がいる。その事実に、ただただ感動しました。
しかも、よくよく聞いてみたら、その学生はとんでもなく優秀で、僕なんかよりも英語がペラペラだというのです。人生何が起こるかわかりませんね。
話を冒頭の件に戻します。僕は、2024年9月8日に会社を辞めて独立しました。
独立してはじめて、人生の先輩方から聞いた忠告の意味がやっと腹落ちしました。
独立や起業はリスクがあるからやめておけ。
というやつです。
来月の給与(報酬)がいくらなのかすらわからないというリスク。それがこんなにも不安だとは思いませんでした。
元々当てにしていた見込み客も早々に失注してしまい、独立早々まさに背水の陣。
失注が決まったとき、道ゆくサラリーマンが羨ましく感じました。「毎月ウン十万円が確実に振り込まれるっていいよなぁ」と。
ふと周りを見渡してみる。スペイン語界隈で成功している人たちといえば、やれ1年以内でDELE C2に合格したり、日系人の美女だったり、旦那様がネイティブだったり…到底勝ち目がないように思えました。
(独立したのは間違いだったのか…?)
そんな絶望に打ちひしがれる中、あの山梨から来てくれた学生の言葉がフラッシュバックしました。
(そうだ!僕の強みは「熱意」だ!スペイン語を通して、本気で誰かの人生を変えるお手伝いをしよう!)
そう決めて、今いろいろなサービスを作っています。
上述の通り、僕には輝かしい実績はありません。
DELE C2に受かるまでに12年間もかかりました。スペイン語よりも簡単といわれる英語もできず、巻き舌もできなかったんです。外国人の彼女もできたことはありません。
でも、だからこそ。だからこそです。
あなたがもし、一歩を踏み出せずに迷っているとしたら、その背中を押すのは僕でありたい。
- 怖くて決断できない
- 頑張ろうとしても一ヶ月も続かない
- 周りと比べてしまって劣等感を感じている
- 英語学習で失敗して語学コンプレックスを抱えている
こういった悩みを抱えた人たちが、自信を持てるように、より充実した人生を送れるように手伝いたい。
僕というちっぽけな存在で、人生が変わる人が一人でもいるのであれば、声が枯れるまでエールを送りたい。
「あなたなら絶対にできる!」(ここまで読んでくださったあなたも絶対にできる!と僕は信じています!)


Spanish change your life
(スペイン語で人生は変わる)
このスローガンは、YouTube活動を始めた約6年前の自分が掲げたものです。
人生とは面白いもので、結局この原点に立ち返ってきたわけです。
僕の場合、「熱量」という自分でも気づいていなかった魅力を、幸運にもフォロワーさんに気づかせてもらえました。
これを読んでくださるあなたにも、必ず魅力があるはずです。保証します。もし思い当たらないなら、それは気づいていないだけに過ぎません。
ぜひ身の回りの友達や同僚、家族やパートナーに「客観的に見て、私ってどんな人?」と尋ねてみましょう。
恥ずかしいのはわかります。でもこれは大切なことです。
なにせ、あなたの隠れた魅力を発見するためのプロセスなのですから。



さあ、恥ずかしがらずに行動してみましょう。
その小さな小さな変化が、あなたの人生を良い方向に運んでいってくれるはずです。
ここまでお読みいただきありがとうございます。感想や質問があれば、ぜひコメント欄で教えてください。
私は日本語を母語とする方にとって「難しい」とされるスペイン語をわかりやすく伝えるため、様々な媒体で発信をしております。
「スペイン語を学び直したい」
「もっと自由に話せるようになりたい」
と思っている方は、ぜひYouTubeチャンネルをはじめとする、SNSアカウントをぜひフォローしてくださいね。


また、皆様のスペイン語学習の一助となるよう公式LINEを開設しました。
DELE筆記試験の模範解答(A2〜C1)など、さまざまな特典を無料で手に入れるチャンスです。
ぜひ公式LINEにもご登録ください。
では、最後までお読みいただきありがとうございました。
これからも一緒に学んでいきましょう。¡Hasta pronto!
コメント
コメント一覧 (8件)
すごいですね!応援します。
どんなサービスを提供される予定なのですか?気になります!
コメントありがとうございます!
「どんなサービスを作るのが一番お客様のためになるのか」を知るために、キャンペーンを実施しています。めぐみさんも、何かお困りのことがあればぜひ教えてくださいね:)
◎参考(キャンペーンに関して:残念ながら応募上限に達したためは応募は終了とさせていただきました…!):
https://x.com/Nobu_Spanish/status/1834701774667784522
ご返信ありがとうございます!
昨日のXのライブも拝見しました。私もスペイン語がなかなか上達せず、のぶさんとぜひ一緒に学んでみたいと思っています。のぶさんご自身はレッスンの提供だけでなく、スペイン語通訳などの他のお仕事もされていくのですか?見込んでいたお客様を早々に失注されてしまったことを心配しています。
のぶさんの独立への思いに感動しています。うまくいくことを祈念しております^^
めぐみさん、ご心配ありがとうございます。
僕も長い間スペイン語を勉強してきて、伸び悩む期間を経験しているのでお気持ちはよくわかります。上達を実感できない期間は辛いですよね。
まさに、僕が提供したいのは「学習者に伴走する」サービスです。わかりやすく言うと、「選手とコーチ」のような、又は「マラソンランナーとペースメーカー」のような関係を前提としたサービスですね。
なぜなら、僕自身、セルバンテス文化センターのDELE対策コースに通っていたにもかかわらず、B2に2回も落ちました。もちろんそれは僕の努力不足が招いた結果です。しかし、言いかえれば、そういった既存のスペイン語サービスは、学習者の「欲しい結果」や「叶えたい未来」の実現にコミットしてはくれない、という証左でもあります。
学習者一人ひとりが異なる理由(そのどれもが素晴らしい理由)をもってスペイン語を学んでいます。「スペイン語を使って〇〇がしたい!」そう思ったから、貴重な時間とお金を投資してみなさん学んでいます。でも、独りで頑張ることには限界があります。
おこがましい願いかもしれませんが、そういった悩みを抱える方々が、本来の「スペイン語を使って叶えたい未来」に最短で達成するための「地図(ロードマップ)」を作成し、達成まで伴奏する…そういう人に僕はなります。
最後までお読みいただきありがとうございました🙇
お返事ありがとうございました。
コーチということは、スペイン語を教えるというより、スペイン語の学習を管理してモチベートしてくれるような存在になるのでしょうか。ぜひのぶしーとさんから教わりたいと思っているのですが、どのような形式でのレッスンになるのでしょうか?
ご興味を持っていただき、ありがとうございます。
info@supanove.com
上記メールアドレスからメールで回答を送らせていただきました。
もしメールが届いていないようでしたら、お手数ですが、info@supanove.com に空メールを送っていただけますと幸いです。
以上、恐れ入りますが何卒宜しくお願い致します。
のぶしーと
届いてないようなので、gmailのアドレスからメールをお送りいたしました。
ご確認ください。
メール確認しました。ご対応ありがとうございます。