【DELE A2 筆記】Tarea 2 の正しい対策と間違った対策 📝

¡Hola, amigos!

スペイン語YouTuberの、のぶしーと (@Nobu_Spanish) です!

今日は、DELE A2の筆記試験について話していきます。

この試験には、Tarea 1とTarea 2の二つの問題があります。

今回は、Tarea 2にフォーカスしますが、実は、Tarea 1にも共通するポイントが多いので、どちらの対策にも役立つ内容になっています!

この動画を最後まで見れば、

・筆記試験の仕組み

・合格する文章の基準

・その書き方

がバッチリわかるようになります!

のぶしーと

筆記試験に自信がない…という人は多いですが、その不安の正体について考えたことはありますか?

実はその原因は、「どんな文章なら合格で、 どんな文章なら不合格なのか?」

この基準を、誰もはっきりと教えてくれないからです。

この動画では、その疑問をしっかり解決していきます!

そして、「とにかく模範解答が見たい!」という方のために、無料の特典も用意しました!

コチラの公式LINEから受け取れるので、ぜひチェックしてみてくださいね!

それでは、始めましょう!

目次

A2の筆記とは?

A2の筆記試験について話す前に、まずA2のレベル感をおさらいしておきましょう。

A2は、CEFR(セファール)という6段階の共通参照レベルの中で、下から2番目にあたるレベルです。

文部科学省の関連資料によると、A2は…

ごく基本的な個人情報や家族情報、買い物、地元の地理、仕事など、直接的に関係がある領域について理解できるレベル

https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/koutou/091/gijiroku/__icsFiles/afieldfile/2018/07/27/1407616_003.pdf

とのことです。

スペイン語初心者が最初に受験するDELEのレベルとして、「ちょうどいい試験」だと言って良いと思います。


さて、本題のA2の筆記試験についてです。

試験時間は45分間で、問題は2つ

単純に二分割すると、各問題に22分半使える計算になりますが、書き終わった後に見直しの時間を確保することが大事です。

各問題を20分で書き終えるつもりで練習しておくのがベストです。

ちなみに、Tarea 1とTarea 2の配点は同じです。

のぶしーと

そのため、どちらかに偏って対策するのではなく、均等に時間を使って練習するようにしましょう!

Tarea 2の特徴

Tarea 1の特徴については、以前の記事詳しく解説しているので割愛します。

まだ見ていない方はそちらをチェックしてください。

では、Tarea 2の参考問題を見てみましょう。

上図が示す通り、選択肢が2つありますが、どちらを選んでも評価に影響はありません

さらに、書かないといけない単語数も変わらないので、基本的には自分が書きやすい方を選べばOKです。

単語数の目安は70〜80単語です。少しオーバーしても、逆にちょっと少なくなっても、あまり気にしなくて大丈夫。

のぶしーと

大事なのは、指定された内容をしっかり書くこと!そこさえ押さえていれば問題ありません。

「Opción 1」を選べ

先ほど「書きやすい方を選べばOK」と言いましたが、それはあくまで建前です。

実際には Opción 1、つまり最初に目に入る選択肢を選ぶことを強くおすすめします。

その理由は大きく3つあります。

  1. 時間の節約
  2. 解釈の余地が狭い
  3. 問題文を活用できる

① 時間の節約

まず、時間の節約について。

Tarea 2にかけられる時間が20分だとすると、その20分は問題文を理解することと、文章を書くことに集中するべきです。

一番避けたいのは、「どちらを選ぼうか…」と試験中に悩んでしまうこと。

どちらを選んでも採点に違いは出ないので、悩んでいる時間は完全にムダです。

のぶしーと

「両方の選択肢をチェックして簡単な方を選びたい」という人もいますが、それ自体に時間を使ってしまうので、個人的にはおすすめしません。

「もし問題文に分からない単語があったらどうするの?」と不安になる人もいるかもしれませんね。

でも、A2の試験では、A2レベルを超えるような単語は基本的に出ません。

当たり前ですが、これは読解問題ではなく筆記問題なので、問題文が読めないほど難しいことはほぼないはずです。

それでも分からない単語があった場合は、シンプルに「A2レベルの語彙力が不足している」ということになります。

そのような状況ですと、おそらくリーディングの点数にも影響してしまうはずです。

簡単に言えば、「リーディングの対策で語彙は十分に増えているはず。したがって、筆記の問題文が読めるかどうか心配する必要はない!」ということです。

② 解釈の余地が狭い

次に、解釈の余地について。

Opción 1は、テキストだけなので、書いてある内容をそのまま理解すればOK。

解釈の余地が狭く理解しやすいため、スムーズに文章の作成に取り掛かれます。

一方、Opción 2は 写真とテキストの組み合わせになっています。

写真を見て、「これは何を意味しているんだろう?」と考える必要がありますよね?

例えば、この写真を見たとき、この人の職業は何だと思いますか?

ラルル

お医者さん? それとも研究者?

どちらもあり得るので、解釈が分かれます。

こういう余計な思考が増えることで、文章を書き始めるまでに、無駄な時間を使ってしまう可能性が高いんです。

③ 問題文を活用できる

最後の理由は、問題文をそのまま活用できるという点です。

Opción 1の問題文には、これから書く内容に関する重要な情報が含まれていることが多いです。

そこに使われている単語や動詞の活用を参考にすれば、より正確な文章が書けます。

例えば、「el cumpleaños」という単語のスペルに自信がなかったとしましょう。

でも、それが問題文に書かれていれば、そのまま見て書けばいいので、スペルミスを防ぐことができます。

一方、Opción 2は 写真がメインなので、テキストの量が少なく、参考にできる情報も限られています。

そのため、Opción 1の方が圧倒的に有利です。


まとめると…

  1. 時間を無駄にせずに書き始められる
  2. 解釈の余地が狭く、スムーズに進められる
  3. 問題文を活用して、正確な文章が書ける
のぶしーと

以上の3つの理由から、Opción 1を選ぶのがベスト!だからこそ、特別な理由がない限りは 迷わずOpción 1を選びましょう

ミスの許容範囲を知る

ここからは、具体的にどう書くべきかについて話していきます。

でも、その前に知っておいてほしいのが、「どういう文章だと不合格になってしまうのか?」ということです。

なぜこの話を先にするのか?理由は2つあります。

  • 間違った書き方を知ることで、ミスを未然に防ぐことができる。
  • ミスの許容範囲を知ることで、落ち着いて試験に臨むことができる。

これはDELEに限った話ではなく、日本人は完璧を求めすぎる傾向があると思います。

のぶしーと

センター試験や仕事ではそれが強みになることもありますが、語学ではむしろ逆効果です。

筆記試験が苦手な人は「完璧に書かないといけない」と思い込んでいるかもしれません。でも、実際はそんなことはありません。

多少のミスなら、全然問題なし!1つや2つ間違えたところで、大きな減点にはならないんです。

実際、DELEを運営しているInstituto Cervantesが公開している模範解答の中にもミスがあります

つまりこれは、多少間違えても合格するよ!」っていうメッセージなんです。ですので、気楽に考えましょう。

さらに、模範解答だけでなく、不合格になる文章の例(下図)も公開されています。

Guía de examen DELE A2」を参考に、スタッフが書き起こし

上図は、その一部です。前後の文脈を補足すると、これは「あなたが参加した友達の誕生日会について説明しなさい」という問題です。

過去の体験を話すので、当然過去形を使う必要がありますね。

では、このNG文章を一緒に見てみましょう。ピンク色の文字が間違っている部分です。

ぱっと見て「おっ、結構間違いが多いな…」と思いませんでしたか?その感覚、正しいです。

のぶしーと

つまり、これくらいたくさん間違えないと、不合格にはならないということです!

もちろん、受験レベルが上がるほどミスの許容範囲は狭くなりますが、A2ならかなりミスの許容範囲が広いので、安心してください。

ラルル

 これくらい間違えなければ大丈夫!」と自分に言い聞かせて、前向きに取り組んでみるよ!

模範解答の解説

問題文について

https://spanishclasseslive.com」を参考にスタッフが作成

続いて、どのような文章を書けば合格できるのかを見ていきましょう。

まず、上図が今回の問題文です。

実際の試験ではスペイン語で書かれていますが、説明のために日本語訳したものをお見せしています。

Tarea 2のOpción 1で、よく出題されるテーマがいくつかあるのですが、今回のVacaciones」も、その内の一つです。

つまり、旅行や休暇について書く問題ですね。

問題文は「あなたの過去の休暇について文章を書いてください」となっています。

要するに、過去形を適切に使って、旅行について書けば「OK」ということが分かります。

さらに、問題文の下には、箇条書きで指示が書かれています。

これらの指示が求めている内容を踏まえて、文章を書かなければいけません。

今回の場合、次の4つのポイントに答える必要があります。

  • いつ、どこに、誰と行ったのか?
  • 何をしたのか?
  • 気に入ったこととその理由。
  • 何を買って、どれくらいお金を使ったのか?
のぶしーと

この4つをすべて満たしつつ、接続詞を活用しながら書くことが重要です。

接続詞とは、文章をスムーズにつなげるための単語やフレーズのことです。

例えば、

  • Además(また、さらに)
  • Después(その後、その後に)
  • Por eso(したがって、だから)

などがよく使われます。

とはいえ、「どんな接続詞を使えばいいのか分からない…」という人もいるかもしれませんね。

そこで、A2の試験でよく使う接続詞をまとめたPDFを無料で配布しています。

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具体的な書き方(全体・1段落目)

では、ここからは模範解答(スタッフが自作)を見ながら、具体的な書き方を学んでいきましょう。

上図が模範解答の全体です。

単語数は77語。70語を少し超えていますが、この程度のオーバーなら全く問題ありません

文章の数で言うと、たった9文です。

たった9文なので、ちょっと頑張れば覚えられそうだと思いませんか?

もちろん、試験で全く同じ問題が出ることはほぼありません。

でも、よく使われる表現を覚えておけば、いろんな問題に応用できるはずです。


では、1段落目から詳しく見ていきましょう。

1つ目の文章では、いつ、どこに、誰と行ったのか?という問題の指示内容にすべて答えています。

ここで注目したいのが、動詞の活用です。

「〜へ行く」という意味の動詞「ir」を「fuimos」という形で使っています。これは、点過去形ですね。

なぜ、点過去形を使っているのか?

それは、文章の後ろに「en julio del año pasado」という時間を表すフレーズがあるからです。

のぶしーと

過去のある時点で起こった完了した出来事なので、点過去形を使うのが正しいわけですね。


次に2つ目の文章。「Visitamos la Sagrada Familia」と書かれています。

これによって、何をしたのか?」という質問に答えていることが分かります。

ちなみに、動詞「visitar」は、「訪れる・訪問する」という意味の「-ar動詞」です。

この「-ar動詞」の一人称複数形(nosotros)の活用は、現在形と点過去形が同じ形になります。

つまり、「Visitamos」は現在形にも点過去形にもなり得ます

ここでは、前後の文脈から、点過去形だと読み取れます。

具体的な書き方(2段落目)

次に2段落目です。こちらは、接続詞「Después」から始まっていますね。

この「Después」を使うことで、「バルセロナ旅行の続きを話すよ」という流れを作れます。

こうすることで、文章全体のつながりが良くなり、採点時の印象も良くなります

のぶしーと

接続詞を使わなくても文章を書くことはできますが、必ず1つか2つの接続詞を入れるようにしましょう。

また、この2段落目では何を食べたのか」についても説明しています。

動詞に注目すると、

  • tomamos(〜に乗った)
  • llegamos(到着した)
  • entramos(入った、入店した)
  • comimos(食べた)
  • estuvo(〜だった)

すべて、点過去形になっていますね。

過去の出来事を話すときに、点過去形と線過去形の使い分けができているか?

これは、A2の筆記試験でとても重要な評価ポイントの1つです。

線過去形の例は、次の3段落目で登場するので、後ほど詳しく説明しますね。

具体的な書き方(3段落目)

最後に、3段落目を見ていきましょう。

ここでは、残りの2つの指示内容に答えています。

  • 気に入ったこととその理由。
  • 何を買って、どれくらいお金を使ったのか?

まず、3段落目の最初の文章を見てみましょう。

「Lo que más nos gustó fue」で始まっていますね。

これは私たちが最も気に入ったものは〜でしたという意味になります。

とても便利なフレーズなので、このまま覚えてしまいましょう。

この後に「el ambiente de la ciudad」と続いています。

つまり、私たちが最も気に入ったものは街の雰囲気でしたと書かれていることが分かりますね。


続いて、「Era muy agradable」とあります。

これは「街の雰囲気がとても快適だった」「楽しかった」という意味になります。

のぶしーと

これによって、3つ目の指示内容「気に入ったこととその理由」にしっかり答えられています。

また、ここでは動詞「ser」の線過去形「Era」が使われていますね。

なぜ線過去形を使っているのかというと、「旅行中に感じた街の雰囲気」を説明しているからです。

その場の雰囲気のような継続的な状態や背景を表すときは、線過去形を使うのが自然です。

ここまで、点過去形ばかりを使ってきたので、ここで線過去形を入れることで、適切な使い分けができることを採点者に示すことができます。

DELEの筆記試験では、点過去形と線過去形を正しく使い分けることが評価のポイントになるので、意識して取り入れていきましょう。


  • 最後の指示内容:「何を買って、どれくらいお金を使ったのか?」に関して

次の文章を見てみましょう。

Por la tarde, nos dirigimos a una tienda de regalos y compramos un dulce local.」

このように、午後にお土産屋さんへ行き、地元のお菓子を買ったことを伝えています。

さらに、最後の文章「Nos costó solo 7 euros.」で、いくらかかったのか?という質問にもしっかり答えています。

ここで覚えておいてほしいのは、何を買うか、いくらで買うかという情報は、自分の匙加減で勝手に決めて良ということです。

のぶしーと

試験では、あなたの経験が本当かどうかは関係ありません。大事なのは、指示された質問にしっかり答えているかどうかなので、スムーズに書ける内容を自由に設定しましょう。

今回のまとめ

長くなりましたが、これでDELE A2の筆記試験・Tarea 2の解説は終了です!

ここまでお読みいただき、ありがとうございます。

今回は、筆記試験の仕組み不合格になってしまう文章の例、そして合格するための正しい書き方について学んできました。

もし内容について、質問や疑問があれば、ぜひコメントで教えてください!


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では、最後までお読みいただきありがとうございました。

これからも一緒に学んでいきましょう

¡Hasta pronto!

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