¡Hola, amigos!
スペイン語YouTuberの、のぶしーと (@Nobu_Spanish) です!
今日は 「スペイン語脳を目指すな!」 という、ちょっと衝撃的な話をします。
「英語脳」や「スペイン語脳」を作れ!ってよく言われますよね。
理由はシンプル。「日本語から翻訳しているとスムーズに話せない」から。
だから…
・「スペイン語はスペイン語で考えろ!」
・「日本語を介さずに、イメージで考えろ!」
って言われるわけですが…。

でも、ちょっと待ってください。本当にそうなんでしょうか?
この記事では、
・日本語で考えることの落とし穴
・スペイン語脳を目指してはいけない理由
・スラスラと話すために本当にすべきこと
について話していきます!
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それでは、始めましょう!


日本語は「超難しい」


「スペイン語脳を作れ派」の主張



そもそも、なんで「スペイン語脳を作れ!」って言われるんだろう?
彼らの言い分はシンプルです。
「日本語で考えて、それをスペイン語に訳していると、時間がかかりすぎる!」
だから「スペイン語はスペイン語のまま考えましょう」って主張するわけですね。
これ、一見正しいように思えますが、本当にそうでしょうか?
彼らが問題視しているのは、要するに「スピード」なんですよね。
でも実は、それ以前に考えるべきことがあります。
日本語とスペイン語の「距離感」
それは、日本語とスペイン語の「距離感」です。
私たちは、日本語を母国語として話しているので、普段「日本語が難しい」とは意識しませんよね。
でも、日本語を外国人に教えたことがある人なら、実感しているはず。
「あれ…?日本語って、めっちゃ難しくない?」って感じで。
実際、アメリカの外交官養成機関「FSI(Foreign Service Institute)」の発表によると、英語を母語とする人が日本語を習得するには、約88週間(2,200時間)が必要なんだそうです。
これは、FSIの習得難易度の表において、「最難関」カテゴリーに分類されています。
一方、スペイン語の習得に必要なのはわずか24週間(600~750時間)。
つまり、大雑把に言うと、日本語はスペイン語の3.7倍も習得が難しい言語ってことなんです!
「日本語が難しい」がピンとこない理由
それでも私たちは、日本語を何の不自由もなく話し、書くことができますよね?
当然ながら、それは日本語が母語だからです。
言い換えれば、幼いころから日本語に囲まれ、無意識のうちに身につけてきたからこそ、難しさを感じないわけです。



そのため、「日本語は難しい」と言われても、いまいちピンとこない人が多いんですよね。
普段の日本語を訳すのは困難
ここまで聞いて、
・「それがスペイン語の学習とどう関係があるの?」
・「日本語が難しいなら、なおさらスペイン語脳を作った方がいいんじゃないの?」
そう思ったかもしれませんね。
でも実は、この「日本語の難解さ」が、私たちのスペイン語学習に大きな影響を与えているんです。
特に影響が表れるのは、スペイン語をアウトプット(話す・書く)するとき。
わかりやすく例を挙げてみましょう。
次の日本語をスペイン語に訳すとしたら、どう表現すればいいでしょうか?
【例題】ヤバい!遅くなっちゃったから、寄り道せずにまっすぐ家に帰ろう。



すぐに訳せた方は素晴らしいです!でも、多くの人は「え、どうやって訳せばいいの…?」と悩んだのではないでしょうか。
例えば、「ヤバい!」にピッタリ対応するスペイン語表現はありません。
そのため、日本語をそのままスペイン語に置き換えようとすると、行き詰まるのは当然なんです。
つまり、ごく自然な日常会話ですら、日本語からスペイン語に変換するのはめちゃくちゃ難しい、ということ。
なぜなら、日本語とスペイン語は言語的に大きくかけ離れているからですね。
ちなみに、先ほどの例題の翻訳例はコチラ。
【訳例】¡Cielos! Se me ha hecho tarde. Volveré a casa directamente.
どうでしょう?いきなり「これを言え」って言われても、ちょっと難しくないですか?
この通り、私たちが普段日本語で考えていることを、そのままスペイン語に訳そうとすると、出力されるスペイン語もまた難しくなってしまいます。
「スペイン語脳」を目指すな


「イメージで理解しろ」の理想と現実
確かに、「スペイン語脳」を身につければ、つまり、日本語を介さずにスペイン語をスペイン語のまま理解できるようになれば、スラスラと話せるようになります。
だからこそ、よく言われるのが「日本語訳ではなく、イメージで理解しろ!」っていう考え方ですよね。
例えば、りんごを見て、「りんご」という日本語訳と紐付けずに、りんごそのもののイメージと結びつける。



これ、理論上はすごく良さそうだけど?



でも正直、私はこう思います。「え、ムリでしょ?笑」って。だって、りんごを見たら、無意識的に「りんごがあるな…」って日本語で思いませんか?
もちろん、ここで「Hay una manzana.」ってスペイン語が自動的に頭に浮かんだら最高ですけど、そんな簡単にはいかないですよね。
っていうか、それはもうネイティブの領域です。
つまり、「スペイン語脳」をつくるのは、それくらい難易度が高いんです。
「英語脳」は難しい。「スペイン語脳」はもっと難しい
私自身、スペイン語を学び始める前は、中学・高校で英語を勉強していました。
でも、正直…学校の授業ですらちんぷんかんぷんでした。



こんな難しい言語を、日本語を介さずに理解するなんて、本当にできるのか?
そう思っていました。「Apple」という単語を、「りんご」と訳さずにそのまま理解しろと言われても、ピンとこなかったんです。
英語ですら「難しい!」と思うのに、スペイン語脳なんて、もっとハードルが高いと思いませんか?
「ペラペラになりたいなら、英語脳やスペイン語脳を身につけろ!」
SNSではよくこう言われますが、多くの人は「それができないから苦労してるんだよ!」と思っているのではないでしょうか?
「やさしい日本語」を使うべき理由


「やさしい日本語」とは?
・普段の日本語をスペイン語に変換するのは、難しい
・スペイン語脳をつくるのは、もっと難しい
じゃあ、こんな状況の中で、どうすればスペイン語をもっとスムーズに話せるようになるのか?
私の結論は、「やさしい日本語を活用すること」です。
みなさんは、「やさしい日本語」って聞いたことありますか?これは、普通の日本語よりも簡単で、外国人にもわかりやすい日本語のこと。
たとえば、『2020年オリンピック・パラリンピック大会に向けた他言語対応協議会ポータルサイト』には、こんな説明があります。


つまり、「やさしい日本語」は、言葉がわからない人とも効率的にコミュニケーションを取るために生まれたものなんですね。
ここで、勘の良い方ならお気づきかもしれません。



私の提案は、「スペイン語に訳す前に、日本語を『やさしい日本語』に変換しよう」ということです。これ、めちゃくちゃ効果的です。
「やさしい日本語」を作る際には、「ハサミの法則」というものがあります。
- ハ(ハッキリ言う)
- サ(最後まで言う)
- ミ(短く言う)
では、この「ハサミの法則」を活用して、先ほどの例題を「やさしい日本語」に変換してみましょう。
【例題】ヤバい!遅くなっちゃったから、寄り道せずにまっすぐ家に帰ろう。
【改訂】大変だ!もう遅い時間だ。直接家に帰ろう。
どうでしょうか?原文をそのままスペイン語に訳すより、ずっと簡単に感じませんか?
このように、一度「やさしい日本語」に変換するだけで、スペイン語にするのがグッと楽になります。
「やさしい日本語」への抵抗感
ここまで聞いて、



いやいや、そんな子供っぽいことできないよ!
と思った方もいるかもしれません。
特に、シニア世代の方々の中には、これまで慣れ親しんできた日本語を「やさしい日本語」に変換することに、抵抗を感じる方もいるかもしれませんね。



そのお気持ち、よくわかります。
なぜなら、シニア世代の方々は、人生を通して「日本語力」を磨かれてきたわけです。
それなのに、今さら「子供みたいな話し方(わかりやすい話し方)」をしろと言われても、違和感がありますよね。
発想の転換:日本語が難しいことが原因かも
でも、だからこそ、こう思いませんか?
「それが原因で、スペイン語を話すときに苦労しているのかもしれない」
先ほどお話ししたように、私たちの母語・日本語は、欧米の言語と比べると、ものすごく難しい言葉です。
ということは、普段何気なく考えていることも、かなり複雑な文法や語彙が入り混じっている、ということです。
その難しい内容を、そのままスペイン語に訳そうとする…。これが、どれだけ大変なことか、もうお分かりですよね?
つまり、普段から洗練された(難しい)日本語を使いこなしている方ほど、スペイン語に変換しようとすると、大きな負荷がかかってしまうんです。
「やさしい日本語」を使う価値
だからこそ、「やさしい日本語」に変換する価値があるんです。
見方を変えれば、「普段難しい日本語で考えがちな人ほど、『やさしい日本語』が役に立つ」ということ。
ぜひ、スペイン語で書いたり話したりする前に、一度こう考えてみてください。
「今考えていることを、やさしい日本語で言い直すとどうなる?」



このように発想を変えることで、スペイン語のアウトプットがより簡単に、そしてよりスムーズにできるはずです!
「ストライクゾーン」を広げる
「ストライクゾーン」とは?
ここで、野球を使ってわかりやすく説明してみましょう。



野球のルール、わからない…!



大丈夫です。ちゃんと説明します!


野球には「ストライクゾーン」という言葉があります。
もともとは、バッターが打ちにいかないといけないボールの範囲を指す言葉です。
でも、これって恋愛の話でも使われますよね?
例えば、「彼のストライクゾーンは広い」と言えば、彼が好意を持てる異性のタイプが幅広い、という意味になります。
「普段の日本語を訳すことは難しい」の図


さて、本題に戻りましょう。
普段の日本語をスペイン語に訳すことって、狭いストライクゾーンの端っこを狙ってボールを投げるようなものなんです。
ピッチャーとしては、打たれたくないですから、なるべくバッターが打ちにくいギリギリのコースを狙います。
でも、これってめちゃくちゃ難しくないですか?
毎回そんな絶妙なコースに投げるのって、相当な技術が要ります。



実は、多くのスペイン語学習者は、これと同じことをやっているんです。
つまり、難しい言葉を、無理してスペイン語に変換しようとしている。そりゃあ大変ですよね?
たまたまうまくいったとしても、次も同じようにうまく訳せるとは限りません。
要するに、普段の日本語をそのままスペイン語に訳そうとするのは、難しいし、再現性がないんです。
「やさしい日本語から訳すのは簡単」の図


一方で、「やさしい日本語」からスペイン語に変換するのはどうでしょうか?
ストライクゾーンが広いので、ピッチャーはどこにでも投げやすいですよね。
・端っこギリギリを狙わなくてもOK!
・ど真ん中に投げたってOK!



これなら、明らかに簡単だと感じませんか?これこそが、「やさしい日本語を使う」最大のメリットなんです。
「やさしい日本語」を学習に取り入れる方法



実際に、どうやって普段の勉強に取り入れればいいの?
例えば、先ほど話した通り、普段日本語で考えているときに、一度立ち止まってみてください。
「ちょっと待て、今の『やさしい日本語』で言うと、どうなる?」



こう考えるだけで、普段自分がどれだけ複雑な日本語を使っているのかがわかるはずです。
もう一つの方法として、手元にあるスペイン語の参考書を開いてみましょう。
できるだけ簡単な例文を見つけて、音読してみてください。
さらに、そこに出てくる動詞や目的語を、他の単語と入れ替えて文章を作ってみる。
例えば、「今日は良い天気です。」のような、シンプルな文でOKです。
「えっ、そんな簡単な文章でいいの?」と思うかもしれません。むしろ、そのくらい簡単な方がいいんです。
そういう簡単な日本語、つまり「やさしい日本語」に慣れて使いこなすことこそが、スペイン語脳を作ることに変わる、実践的な学習方法なんです!
今回のまとめ
長くなりましたが、以上が「スペイン語脳」を目指さずに、スペイン語学習を進める方法でした!
今回は、
- 「私たちが普段使っている日本語がいかに難しいか」
- 「スペイン語脳を目指してはいけない理由」
- 「やさしい日本語を活用する方法」
この3つについてお話ししました。
もし内容について、質問や疑問があれば、ぜひコメントで教えてください!
私は日本語を母語とする方にとって「難しい」とされるスペイン語をわかりやすく伝えるため、様々な媒体で発信をしております。
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では、最後までお読みいただきありがとうございました。
これからも一緒に学んでいきましょう
¡Hasta pronto!
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