【スペイン語読解】EL PAíSで学ぶネイティブ表現②

★ 記事を書いている人:のぶしーと(@Nobu_Spanish

  • 生まれも育ちも日本の29歳
  • 18歳からスペイン語を学び始め、学習歴は10年以上
  • DELE C2合格(2021年11月試験)
  • 日西通訳としてメキシコで2年以上の勤務経験
  • スペイン語学習者向けYouTubeチャンネルの登録者数は7,380人
  • 始めて1年間でTwitterのフォロワー数、3,250人到
目次

スペイン語のリーディングに強くなる「スラッシュリーディング」

「スラッシュリーディング」は紙を印刷してやるべき?

「スラッシュリーディング(区切り読み)」とは、スペイン語を頭から理解できるように、意味のカタマリごとにスラッシュ( / )で区切って読んでいく方法です。

のぶしーと

スラッシュで区切るってことは、いちいち紙を印刷しないといけないのかな?

ルイサ

PCやスマホ上でスクリーンショットを撮って、画像編集する要領でスラッシュを入れて読む方法もあるよ。

のぶしーと

その手があったね。早速やってみようかな。

実際にPC上でスラッシュを入れるとこんな感じ。
ルイサ

紙を印刷してやるか、PCやスマホ上でやるかは個人の好み。でも、DELE(スペイン語運用能力試験)を受けるつもりなら、紙で読むのに慣れておいた方がいいよ。

【フレーズ解説付き】実際にスラッシュリーディングをやってみた

印刷してやる方が個人的には好みです。

以下、DELEの面接や筆記パートで使えそうな表現をまとめてみました。

En los últimos dos meses, la industria ha despedido a más de 150.000 trabajadores, ha empezado a alquilar sus espacios de oficina y hasta a vender propiedades.

hasta a vender propiedades = 土地(その所有権)まで売る

この文脈の”hasta”は「〜さえも/〜までも」という意味で使われています。「Aだけではなくて、Bさえも…!」のような感じで、文を強調させたいときに重宝する単語です。

Mark Zuckerberg ha bautizado 2023 como “el año de la eficiencia”. Los gurús del mercado defienden ahora la necesidad de perder el exceso de grasa acumulado en los años de bonanza.

ha bautizado 2023 como … = 2023年を〜と名付けた

“bautizar algo”には複数の意味があります。その一つが「〜に名前を付ける」です。キリスト教に関する文脈では「〜を洗礼を授ける」という意味でも使われます。

スペイン語圏のほとんどの国々において、キリスト教(特にカトリック)が最も影響力のある宗教です。当然、その国の文化や人々の生活とも深く結びついているため、スペイン語を学ぶ上でキリスト教を理解することは非常に大切です(言うまでもなく信仰するかどうかは個人の自由)

Los grandes medios estadounidenses anuncian el fin de la era dorada y el advenimiento de una década de austeridad.

el advenimiento de una década de austeridad = 倹約時代の到来

“el advenimiento”は口語では滅多に使わない単語なので、見た時に意味がわかればそれでOK

“la austeridad”の形容詞形である“austero”は「質素な、禁欲的な」という意味の単語です。”barato(安い)”や”económico(経済的な)”の類義語としてDELEで頻出なので、ぜひ覚えておきましょう。遠回しに「貧乏」と言いたい時など、意外と口語でも耳にする便利ワードです。

El régimen de confinamiento impulsó una digitalización acelerada, imprevista y exhaustiva de todos los aspectos de la sociedad, incluyendo la educación, el consumo, las relaciones informales o la sanidad.

El régimen de confinamiento = 自宅待機(隔離生活)の制度

“el confinamiento”は、”cuarentena(隔離期間)”と同様、withコロナ時代の昨今において暗記マストな単語です。両者で言い換えが可能なので、ぜひ2つとも覚えておきましょう。

impulsó una digitalización acelerada, imprevista y exhaustiva = 加速度的で緊急的かつ網羅的なデジタル化を推進した

“la digitalización(デジタル化)”は、知る人ぞ知るDELE超頻出ワードです。B2以上のテストにおいては毎回と言っていいほど出てきます。動詞”impulsar(推進する)”と相性が良い単語なので、よくセットで出題されます。

La nueva encrucijada en la que se encuentra la industria tecnológica invita a pensar que algo se está acabando. 

“la nueva encrucijada”は、「新たな岐路」と和訳すればよいでしょう。”el punto de cambio(変化するポイント)”とほぼ同じ意味ですが、”la encrucijada”の方が洒落ているので新聞やニュースなどでよく使われます。こういう表現はぜひ覚えて使ってみましょう。

形容詞の”nuevo”が名詞の前に置かれるときは、「年月が浅い・新品」という意味ではなく「新たな・今までとは違う」という意味の「新しい」を意味します。

la casa nueva = 新築の家

la nueva casa = 新しい家(引越し先の家)

新しい表現に触れたとき、意味を調べるのは当たり前。「この表現はどういう場面で使えるだろう?」と考えながら覚えることで、本当の意味で知識として自分の中に蓄積されていきます。

まとめ

のぶしーと

スクリーショットを撮って編集するだけでいいから、どこでも簡単にスラッシュリーディングができるね。

ルイサ

スラッシュリーディングを続けると次第に印を付けなくても、文の切れ目が分かるようになる。つまり、文の構造の理解度が上がっているってこと。その時にはリスニング力の向上も実感できるはずだよ。

今回題材として使ったのは約560語の記事でした。毎日読むならこのくらいのボリュームの記事がオススメです。

1,000語以上の記事を読むには結構体力が必要ですし、長文を読んだからといって必ずリーディング力が伸びるって訳でもありませんので。

EL PAÍSの記事って、中には2,000語くらいのものもあります。スペイン語学習者にとっては長すぎるんですよね。

その割に、ネイティブ講師は「とりあえずEL PAÍSを読め」ばっかり言いますけど笑

記事によって、ジャンルも文体も、文字数だって違うので一概に「とにかく読めばいい」という訳ではありません。「お、この記事おもしろそう」と感じる文章を自分で選んで、楽しく学習を続けていきましょう。

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では、Hasta luego.

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